Q相談
キャンプ場を作ろうと思って、建設関係の人に相談したら「まずは平らな地面にしないと」と言われましたが…。
A答え
【キャンプ場つくり 最悪なスタート】
キャンプ場を作ろうと思って、建設関係の人に相談したら「まずは造成しないと」と言われ、真っ平らな地面に造成する提案を受けた(造成された)。
最悪のパターンです。
その建築関係、土木関係の人はキャンプ場を作った経験があるのでしょうか?
また、本当にたくさんのキャンプ場を見てきたり、キャンプをした経験があるのでしょうか?
工事のプロは、キャンプ場作りのプロでも、キャンプ場を何度も利用しているキャンプ通でもありません。
ひどいことに、キャンプを1度もしたことがないのに「キャンプ場を作るなら、こうしたほうがいい」などとアドバイスをしてくる人もたくさんいます。
往々にして、公園を作ったり、駐車場を作る経験はあっても、一度もキャンプ場を作った経験の無い方がほとんどです。
そのまま作っていくと、公園の駐車場のようになります。
予算がある場合はアスファルトで芝生と低木を植えた駐車場に、低予算の場合は、砂利敷きで地面にロープで区切った駐車場になります。どちらも最終形態は駐車場です。
当たり前ですが、駐車場でキャンプしたいと憧れるキャンパーは居ません。
ではどうしたら良いのでしょうか?それはキャンプ場を作ったことがあるキャンプ場のプロデューサーに相談することです。
キャンプ場を作るアウトドアのプロデューサーの条件は、
最低でもキャンプを100回以上したことがある。
10年以上キャンプをしている。
どんなキャンプ場を作れば、キャンプする人が嬉しいか?
どこに予算をかけるべきか?
どこに予算をかける必要は無いのか?それらを的確に判断できることです。
キャンプ場を作りたくて、工事関係の人に相談したら、とにかく平らな地面に造成しましょうと言われ、大切な予算を使ってしまう。
そんな悲しい事例が何件も報告されています。
キャンプをする人が本当に求めているキャンプ場は、駐車場のような平らな地面が連なる場所ではなく、地面の高低差があり、素敵な木が木陰を作り、緑の草がたくさん生えていて、まるで自然の中でキャンプをしているような、そんな自然と野性味が溢れる空間です。
実際のアウトドアプロデュースの現場では、アウトドアプロプロデューサーが陣頭指揮をとり、建築・建設会社、設計士に、素敵なキャンプ場作りのビジョンを示し、誰もがキャンプをしたくなるような素晴らしいキャンプ場を実現させるのが主流です。
ここでは、まず最初の一歩、キャンプ場を作りたくなって、建築建設の専門家に相談したら「造成工事で平らな地面にしましょう。」と言われた場合には、よっぽど気をつけて工事をする必要があると覚えてください。